ありすの時間

恋心の切ない 言葉のつぶやき と イラスト

掌編小説

悲しさが時計の針を戻そうとする

★悲しさが時計の針を戻そうとする 悲しさが忘れていたはずの始まらなかった恋を揺り動かす もしあの時・・・の渦にのみ込まれてゆく もしあの時・・・の森に迷い込んでゆく

過去を検索してみたら・・・

★過去を検索してみたら・・・ 昔、私を口説いた男の人の名前を検索してみた。 彼は大手電機メーカーに勤務していて、酔っ払いながら「結婚して」と囁いた人だった。 当時、私はかなり年上の人と先の無い恋に夢中で、一つだけ年上の彼は子供っぽく思えた。

領収書の恋

領収書の恋 掌編小説(文字数 1,246) 「領収書をお願いします」 男は食事の後、必ず領収書を会社名義でもらう。 私はレジの横で男が会計を終えるのを待っている。 「お待たせ」 会計を終えた男が、領収書を財布に仕舞いながらやって来る。 「ご馳走さまでし…

恋の記憶

恋の記憶 掌編小説(文字数 1,402) 恋の記憶は、苦しく切ない。 それは竜巻のように突然、心を搔き乱すことがある。 懐かしい音楽を聴いた時。 懐かしい店の前の道を歩いた時。 懐かしい香水の蓋を開けた時。 懐かしい名前を目にした時。 懐かしい名前を耳…

バレンタインデーの涙

バレンタインデーの涙 掌編小説(文字数 1,292) 私は、感情が硬い。 感情よりも先に、まず頭で理解しようとしてしまうのだ。 だから、どうやって好きな人に『好き』という気持ちを伝えたらいいのか分からなくなる。 好き? 本当に好きなの? 彼のどこが好き…